・単なるスポーツウェアではなく、快適性・機能性、シンプルさ、そして使い勝手の良さによってスポーツのみならず日常まで使いやすい便利で高機能な服としてポジショニングしていきたい
・グローバルなコミュニケーションが可能なクリエイティブコンセプト
・ハイレベルなCGや撮影技法を使用した動画
・ユニクロらしさを保ちつつも、より洗練されたミニマルな世界観を描くアートディレクション
運動時だけでなく、日常的にも活躍する「便利な服」である「スポーツユーティリティウェア」。これを印象付けるクリエイティブを考案するため、まず「スポーツユーティリティウェア」を「心地良く生きる(Wholesome)」という意志を持った人々をサポートする服として再定義しました。そこから「Wholesome, Awsome」というコピーを制作し、今回のキャンペーンコンセプトとしています。
世界各国の店頭、広告、SNS等で使用されたキービジュアルでは、汗を忘れるような着心地や、包み込むようなフィット感を感じさせるポーズと表情、コピーライティングを意識し、あらゆるシーンで生活を心地良くしてくれるウェアであることを訴求しています。
「スポーツユーティリティウェア」の定番商品であるジョガーパンツを主役とした動画は、各国の店舗やSNS等で使用されました。高いストレッチ性で楽に動け、汗などのベタつきを気にせず、どんなシーンも快適に過ごさせてくれるジョガーパンツの機能を「Fits Every Single Move(すべての動きにフィットする)」として定義。ジョガーパンツを着用した男女が、運動シーンと日常シーンをシームレスに心地良く過ごしていく様子を描いています。プロダクトを着用したモデルの足の形を繋げていくカメラワークで、プロダクト自体がストーリーをリードしていくような展開となっています。
動画の中の男女モデルの動きには、大きく跳ねたり、写真を撮ったり、ワークアウトをしたりなど、あくまで日常の中であり得る動きを採用。「デイリーウェア」であることを訴求しつつ、プロダクトを常に中心に置くことでつながっていくストーリー設計や、CGを駆使したユニークな世界観でインパクトのある動画に仕上げています。ダイナミックなカメラワークに加え、光と影、疾走感のある音楽や息づかいのサウンドエフェクトなどを効果的に取り入れており、カットダウン動画としてSNSで使用された際にも視聴者の目を引くよう設計を行いました。
また、「ユニクロの動画であることが視聴者に一目でわかってもらえるようにしたい」というクライアントの要望通り、新鮮な印象も残しつつ、従来のユニクロ独自のミニマリズムにも沿うよう気を配りつつ制作しています。
グローバルキャンペーンとして世界中に展開されるものとしてふさわしいクリエイティブとなるよう、プランニングの段階からインターナショナルなチーム編成を組み、制作を行いました。こうすることにより、「グローバルを意識した」だけの制作物ではなく、ごく自然とグローバルコミュニケーションを行うことが可能なクリエイティブに仕上がると考えています。
また、監督とアートディレクターを担当したSOS in Belairは、ハイクオリティなCG制作を得意とするフランス人のクリエイティブデュオ。Atelierと親交の深い彼らと協働することで、初期提案資料の段階からクオリティの高いCGを使用。制作物の世界観を決めるストーリーボード等で、実際のものに限りなく近いイメージを見ながら細かなすり合わせを行い、精度の高いコミュニケーションを実現しています。